トップページ > 2020年度活動計画

2020年度活動計画

基本方針
・特定非営利活動法人として、特定非営利活動法第2条、別表第1号(保健医療又は福祉の 増進を図る活動)及び第7号(環境の保全を図る活動)に規定する各種事業を推進する。
・大学、国公立試験研究機関などのバイオ技術シーズや産業界のニーズを積極的に結び付け、産学官連携事業を推進するとともに、ベンチャー企業の創生と育成に向けたハンズオン支援事業に取り組む。
・産学官の有機的な連携を図りつつ、研究開発の推進、人材の育成、研究会・シンポジウムに よる普及啓発活動を通じて、バイオインダストリーの振興に寄与する。
・近畿地域のみならず全国のバイオ関連団体との連携を密にし、相互間の協力体制の強化を図る。
・国のバイオ関連施策はもとより、地域の取り組みや施策等についても積極的に取り上げ、その普及を図る。
・エネルギー・地球環境・健康などバイオテクノロジーがキーとなる課題に積極的に取り組む。
・会員にとって真に魅力的で有益な情報を幅広く提供していくとともに、特定非営利活動法人 近畿バイオインダストリー振興会議の活動を積極的に対外に広報する。


これまでの活動の経緯と総括
 特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議は、故・山村雄一大阪大学総長らが発起人として1985年に設立された任意団体近畿バイオインダストリー振興会議を前身とする団体で、その目的は、近畿地域に集積するバイオ分野の技術シーズを産学官の密接な連携のもとに事業化させ、産業発展に寄与するということであった。
 2003年に特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議(以下:近畿バイオ)と組織変更し、経済産業省の産業クラスター計画「関西バイオクラスタープロジェクト」の推進機関として、近畿地域に集積するバイオ研究者及びバイオ関連企業とのネットワークを形成、拡大しつつ、その産学官のポテンシャルを最大限に活用した事業構築を行い、関西発のオープンイノベーションを実現するための活動を行ってきた。
 具体的には、大学・研究機関等の研究者が持つ優秀なバイオ技術シーズの発掘・収集、その事業化の可能性の評価、大手・中堅企業とのマッチングの場であるバイオ技術シーズ公開会及び関西バイオビジネスマッチングの開催、研究プロジェクトの創成、公的資金獲得支援など、事業化に向けた一貫したハンズオン支援を実施してきた。結果、これらの活動により、100社あまりのバイオベンチャー企業が創生・育成され、また、中堅・中小企業からのバイオ分野への進出など関西のバイオ関連産業の基盤拡大がなされた。
 このような状況において、国の成長戦略における取り組みとしても、大学の技術シーズを最短距離で産業界につなぐための「橋渡し機能」の強化や研究成果を社会実装に繋げるためのベンチャー企業の創出、育成、活用に向けた検討がなされている。今後も大学・研究機関等からの優良なバイオ技術シーズの効率的な発掘・提供から事業化に至るまでの一貫した支援を継続して実施する。


事業内容

Ⅰ.会務関連

 1.会員総会・理事会 (2020年6月23日(火))
      2019年度事業報告・2019年度活動計算書
      2020年度事業計画・2020年度活動予算書
      役員改正について

 2.記念講演会
  「人生100年時代」の医療・介護 ~アフターコロナ/withコロナをふまえて~
             経済産業省 商務・サービスグループ 政策統括調整官
             (兼)厚生労働省 医政局 統括調整官
             (兼)内閣官房 健康・医療戦略室 次長  江崎 禎英 氏

Ⅱ.業務関連
1.バイオ関連技術産業化支援事業
(1)産学個別マッチング
 大学の技術シーズと企業ニーズとのマッチングを目的として、近畿圏の大学の産学連携部門とのネットワークを活用し、技術シーズの発掘を行うとともに企業への紹介を行う。
有力な創薬系シーズについては、都市活力研究所の「創薬シーズ相談会」を利用して製薬企業とのマッチングを図る。

(2)近畿経済産業局事業関西再生医療産業コンソーシアム(KRIC)への参画
 本年度からKIRC事業は、KRP(京都リサーチパーク(株))に替わりNIRO(公益財団法人新産業創造研究機構)が受託することとなり、近畿バイオとしてその事業に参画する。主たる内容はコーディネーターによるマッチング業務。 再生医療イノベーションフォーラム(FIRM)とも連携の予定。 プロジェクト化につながりそうな案件については、伴走支援として事業化を検討する。

(3)スマートセル関連実用化支援事業(近畿経済産業局事業)
 近畿経済産業局「関西地域におけるスマートセル関連技術実態調査」事業に協力・連携し事業に参画する。

2.バイオベンチャー支援事業
(1)関西バイオビジネスマッチング2021の開催
 全国各地から創薬関連、機能性食品、化粧品等の分野で事業展開している中小・バイオベンチャー企業を関西に集め、大手・中堅企業との業務提携、販路開拓、アライアンス締結等の推進を目指して開催する。
 本年度も、昨年度に引き続き、独立行政法人 中小企業基盤整備機構と共催すると共に、全国各地域のバイオ産業支援の拠点と連携して開催する。
 事務局担当者によるハンドメイドの手厚い個別商談のセットアップとフォローを行い、より企業間のマッチング効率を高める。
 また本年度は、マッチングの成果を高めるために、領域の集中や、商談に重点を置くなど内容を検討していく。

(2)2020年度 海外ビジネス展開等支援事業(大阪府からの受託事業)
 ライフサイエンスは、世界的に成長分野であり、有望なシーズの探索がグローバルに行われている。中小・ベンチャー企業にとって、国内のみならず海外も視野に入れて、提携や共同開発、ライセンスアウトなどのきっかけとなることは、成長に向けた大きなチャンスとなる。しかし、中小・ベンチャー企業は、大企業と比べ、海外ビジネスにおけるネットワークやノウハウが不足するため、単独でこれを目指すことは困難である。
 そこで本事業では、海外企業等とのマッチング・アライアンスの促進を目的として、府内を中心としたライフサイエンス中小・ベンチャー企業のグローバルなビジネス展開支援を目的に欧州ライフサイエンス企業との商談会ならびに産学官連携情報交流セミナー等実施する。

(3)Bio Japan 2020出展支援
 BioJapanはバイオビジネスにおけるアジア最大のパートナリングイベントとして知られ、国内最大級の展示会である。近畿バイオは同展示会の主催団体のひとつとして、これまで毎年共同出展を実施してきた。共同出展は、通常の個別出展に比べ出展費用が安く、バイオベンチャー企業にとって、大手企業とのアライアンスを目指す良い機会となる。
 本年度も昨年に引き続き、ブースに共通電源と照明を装備し、看板を掲げるなど展示効果を高めた仕様とする。また、大阪府と連携して集客効果の高いブース配置を企画検討する。

(4)関西バイオベンチャー企業一覧の充実
 バイオベンチャー企業一覧は、バイオベンチャーにアクセスするための有用ポータルとして活用されているが、各ベンチャー企業とのネットワーク形成・維持にも役立っている。
 このため、本年度も継続して更新作業を実施するとともに、新規掲載企業を増やして、より網羅性を高める。特に、新規に設立された大学発ベンチャーの掲載に注力する。

3.研究会
(1)生活習慣病予防のための機能性食品開発に関する研究会
 機能性食品の開発・商品化を通じて、高齢化社会における健康の維持、疾病・老化の予防、食産業の発展に寄与することを目的として、平成18年8月に設立した本研究会は14年目を迎えて、延べ54回の研究会を開催している。機能性食品が「予防医学・代替医療」として有効に活かされていくよう、科学的根拠に基づいた機能性、有効性および安全性を議論し、健康食品の信頼性を高める場とした研究会を継続して開催する。また、日本くすりと食品機能フォーラム(東京)を星薬科大学イノベーションセンターと共催する。
<開催予定>
  例年7月、9月、11月、翌年1月での4回開催、計8名の講師を招いて開催しているが、本年度は更なる新型コロナウイルス流行を避けるため、第1回研究会を9月開催を目標としてWeb配信(ZOOMシステム)を主として、安全で効率的な運営を行うべく詳細検討中。

  星薬科大学イノベーションセンター(東京)にて開催
  ◆第12回日本くすりと食品機能フォーラム : 年内開催予定
  ◆第13回日本くすりと食品機能フォーラム : 年明け開催予定

(2)バイオの次世代を考える会
 次世代を担う大学若手研究者と企業若手社員(研究、経営企画等)、近畿経済産業局若手 職員とのネットワーキングとオープンイノベーションに繋がる異業種交流会として開催する。
 また、万博に向けての取り組みは、別途、アカデミアの取組みに賛同する企業が参加するという分科会的な位置付けとして進めていく。

(3)毛細血管ラボ研究会
 近年、センシング技術と医療技術の進歩により、病気ごとの毛細血管の状態がわかるようになってきている。本研究会では、毛細血管の状態を詳しく観察し、ビッグデータ化することで、健康・未病状態から将来罹患する病気を予測することを目的に、毛細血管による健康指標を活用した、医療機器、創薬やサービス事業の創出を目指す。また、毛細血管を健康・未病状態の世界標準的“ものさし”として確立し、疾病予防・健康ソリューションの社会実装を目指す。
 会員勧誘のオープンセミナーを今秋開催する。
 代表アカデミア:高倉 伸幸(大阪大学微生物研究所 教授)

4.セミナー・講演会の開催
(1)関西ライフサイエンス・リーディングサイエンティストセミナー
 ライフサイエンス分野で最先端の研究をリードしている関西の先生方にご講演いただくセミナーを公益財団法人都市活力研究所と共同で継続開催する。
 <開催予定>
  ◆第24回 : 2020年 6月25日(木)
        「脳波センシング技術とAI技術が生み出す医療・ヘルスケア創生
             ~ブレインビッグデータを活用した予防・治療の開拓~」
           大阪大学 総長補佐・栄誉教授
                   大阪大学産業科学研究所 教授  関谷 毅
        「血管内皮幹細胞を用いた新しい血管再生療法の開発」
           大阪大学 微生物病研究所 情報伝達分野 教授  高倉 伸幸
  ◆第25回 : 2020年 9月(予定)
        「白血病を発症させる原因遺伝子の解明
             -生まれた時から白血病は始まっている―」
           京都大学大学院 医学研究科 腫瘍生物講座 講師 牧島 秀樹
        「新しい医薬品としてのラクダ科動物由来VHH抗体」
           産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
                           研究副部門長  萩原 義久
  ◆第26回 : 2020年12月(予定)
  ◆第27回 : 2021年 3月(予定)

(2)会場参加型トークセミナー
 宮田 満氏のコーディネートによる会場参加型トークセミナーを開催する。
 本年度も企業のトップの方をお招きし、講演とフロアを交えたトークセッションを行う。
  日時:2020年 6月29日(月)
  場所:御堂筋三井ビルディング ワークスタイリング大阪本町
  演者:Repertoire Genesis株式会社 代表取締役 兼 社長執行役員 鈴木 隆二

5.外国バイオ関連機関との交流
(1)新春国際交流会
 新春イベントとして、各国バイオ関連機関などのショートプレゼンテーションおよびパネル展示により、交流・情報交換を図る。 本年度も“宮田満氏をお招きしての新春国際交流会”として、宮田氏の講演と2部構成で行う。
 2021年 1月(予定)

(2)カナダ・日本交流マッチング事業
 カナダ大使館・領事館との共催事業として、大阪にて「カナダ 植物由来タンパク産業セミナー ~パートナーシップ・イノベーション・貿易と投資への概要及び可能性~」を開催する。カナダの植物由来タンパク分野の最新情報・動向ならびに投資・ビジネスチャンス等についての紹介、カナダにおける新規事業及び事業拡張にかかわる利点についてのネットワークセミナー、カナダ企業・団体との個別商談会の内容で計画する。

6.その他
(1)西宮市植物生産研究センター企画業務(西宮市より受託)
 西宮市植物生産研究センターの企画業務を支援するとともに、同センターで開発された新しい植物の商標登録出願に伴う会計事務等を行う。

(2)メルマガ配信
 他団体のバイオ関連の各種イベント情報を、関係各位にメールマガジンとして、定期配信(2回/月)する。