
平成20年度事業計画書
基本方針
・特定非営利活動法人として、特定非営利活動法第2条、別表第1号及び第5号に規定する各種事業を推進する。
・近畿経済産業局が推進する産業クラスター計画「関西バイオクラスタープロジェクト」の推進組織として、近畿地域におけるバイオ産業クラスターの形成を推進する。
・大学、国公立試験研究機関などのバイオ技術シーズや産業界のニーズを積極的に結び付け、産学官連携事業を推進する。
・産学官の有機的な連携を図りつつ、研究開発の推進、人材の育成、研究会・シンポジウムによる普及啓発活動を通じて、バイオインダストリーの振興に寄与する。
・近畿地域のみならず全国のバイオ関連団体との連携を密にし、相互間の協力体制の強化を図る。
・国のバイオ関連施策はもとより、地域の取り組みや施策等についても積極的に取り上げ、その普及を図る。
・エネルギー・地球環境・健康などバイオテクノロジーがキーテクノロジーとなる課題に積極的に取り組む。
・会員にとって真に魅力的で有益な情報を幅広く提供していくとともに、特定非営利活動法人 近畿バイオインダストリー振興会議の活動を積極的に対外に広報する。
事業内容
T.会務関連
1.会員総会・理事会(平成20年6月6日)
平成19年度事業報告・平成19年度収支計算書
平成20年度事業計画・平成20年度収支予算書
役員改正について
記念講演会:
「ゲノムサイエンスの現状と未来〜微生物ゲノム研究を中心に〜」
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 教授 小笠原直毅氏
「心再生医療の現状と展望」
大阪大学大学院 医学系研究科 外科学講座 教授 澤芳樹氏
U.業務関連:「平成20年度事業計画のポイント」
1.関西バイオクラスタープロジェクト事業(近畿経済産業局補助事業)
平成19年度に引き続き、産業クラスター計画「関西バイオクラスタープロジェクト」第二期計画に基づき、新たなバイオベンチャーの創出と、既存のバイオベンチャーの成長を図る。具体的には、重点テーマとして設定した、医療(創薬、再生医療)、先端的解析機器、モノ作りバイオ(バイオプロセス・環境・食)のテーマに沿って、優れた技術シーズの収集・提供と共に、創出されたバイオベンチャーを成長軌道に乗せるため、販路開拓支援事業の実施や情報提供事業及び国内他地域との連携を強化する。また、近畿経済産業局の拠点重点事業を実施する6つの地域拠点機関との連携を強化し、ネットワーク拡大及び新事業創出の機会増大など全体調整を行い、各拠点等で展開されるクラスター活動の結節点機能を果たす。これらの取り組みを通じて、世界のバイオクラスターに比肩する「関西バイオクラスター」の形成を目指す。
個々の事業においては、当振興会議が継続して実施してきた事業化に向けた一貫した支援を、より充実した体制にするための方策を検討・実施する。具体的には、技術シーズ公開会へのシーズ選定に関するコーディネータ会議の役割の増大及びコーディネータ教育の充実等である。また、ネットワーク形成推進委員会においては、ネットワーク事業の中心的役割を担う組織であることから、傘下に「創薬分野」「再生医療分野」「医療機器分野」の分野別勉強会を立ち上げ、各分野における課題を抽出し、今後当振興会議で取り組むべきテーマについて検討を行う。
2.近畿バイオ自主事業
・平成18年8月に設立した「食と運動の機能性に関する研究会」については、昨年度提案した機能性食品素材の開発上の課題整理と、消費者に期待される機能性食品等を開発しうる体制、組織の考え方に沿って、医師による食品素材の評価を実施する。
・昨年10月に立ち上げた「近畿バイオ・バイオマス研究会」について、国内のバイオマス研究機関及び企業との連携の下に本年度から本格的に活動を行う。また、対外的には、韓国で開催したバイオマス研究会を本年度は日本において開催する。
・フォーラム「大学生が考える遺伝子組み換え食品」(関西圏女子大学と共催)
・近畿バイオが管理法人となり、バイオベンチャー創生・育成のため公的助成金「地域イノベーション研究開発事業」、「戦略的基盤技術高度化支援事業」への応募・研究開発を行う。また、「スタートアップ支援事業」、「地域新規産業創造技術開発費補助事業」等への応募も支援する。
・外国バイオ関連機関との交流の場として新春国際交流会を例年通り開催する。国際交流としては、受託事業にあるように平成19年度JETRO・RIT事業採択により、食品産業領域においてオランダとの交流を行う。
・昨年度、当振興会議が実施した「若手研究人材有効利用に関する調査事業」の結果を踏まえ、本年度の当振興会議が取り組むべき活動テーマも検討を行う。
3.受託事業
・平成19年度JETRO・RIT事業採択により近畿地域食品産業とオランダ・フードバレーを中心とする食品産業との交流を実施する。
・JBA補助金によるバイオ団体の地域間交流として、昨年度同様、北海道(HOBIA)との相互訪問、及び国内他地域(北海道、東北、中部、中国、九州、沖縄)との交流を深める。
・日本アジア投資(株)との間で新たに顧問契約を締結し、活力あるバイオベンチャー育成のためのアドバイスを積極的に行う。
4.後援事業
他のバイオ支援機関との連携を密にし、積極的に連携・支援する。
【平成20年度事業計画詳細】
1.関西バイオクラスタープロジェクト事業(近畿経済産業局補助事業)
1)事業化に向けた一貫した支援
(1)シーズ・ニーズ調査(連携促進事業)
大学・バイオベンチャー等の優れたバイオ技術シーズと企業のニーズのマッチングを図り、新商品・新産業の創出に結び付けるため、専任コーディネータによる大学・研究機関・ベンチャー企業のシーズの発掘・収集と共に、企業の抱えるニーズの調査を行う。また、シーズ調査時にビジネス化コーディネータが同行し、専任コーディネータの啓蒙活動を行う。昨年度から実施しているNEDOの産業技術研究助成事業を利用した若手研究者のシーズについても調査する。
(2)コーディネータ会議の開催(新事業創出支援事業)
研究者・バイオベンチャーの有する技術シーズを評価し、優れた技術シーズを発掘・収集すると共に、技術シーズのビジネス化の可能性を検討する。なお、シーズ公開会へのシーズ選定については、コーディネータ会議において決定し、ネットワーク形成推進委員会に報告する。
(年間7回開催)
(3)ネットワーク形成推進委員会の開催(ネットワーク形成事業)
バイオ関連産業における産学官のネットワーク形成のための各種事業をより効果的に実施するために、バイオ分野に造詣の深い専門知識を持ったコーディネータ等からなるネットワーク形成推進委員会を設置し、事業計画、調査計画を審議する。特に、本年度から実施する「創薬」「再生医療」「医療機器」の各分野別勉強会で抽出された課題について検討を加え、ネットワーク形成事業推進のテーマを設定する。なお、「コーディネータ会議」より報告を受けた技術シーズについて審議・承認する。(年間4回開催)
(4)技術シーズ公開会及びフォローアップ勉強会の開催(連携促進事業)
コーディネータ会議で選別され、ネットワーク形成推進委員会で承認された研究者やバイオベンチャーの有する技術シーズを公開し、それらの技術シーズと企業のニーズのマッチングを図るとともに、技術シーズ公開会で関心の高いテーマについて、産学官で構成されるフォローアップ勉強会を開催する。技術シーズの産業化のために、企業ニーズとのマッチングの場を作り、研究プロジェクトを立ち上げ、研究開発コンソーシアムの形成を図り、実用化への展開を支援する。
(技術シーズ公開会は、年間2回、フォローアップ勉強会は、年間4回 開催予定)
(5)ビジネスプラン作成支援事業(新事業創出支援事業)
推進組織内にビジネスプラン作成検討委員会を設置し、特許や市場調査等の観点から重点分野のバイオベンチャー企業のモデルとなるようなビジネスプランを作成する。対象案件はシーズ・ニーズ調査より発掘し、コーディネータ会議及びネットワーク形成推進委員会での検討を経たものから選定し、作成したビジネスプランの評価、事業のフォローアップを通じた事業化支援を行う。
(6)ビジネスアライアンスセミナーの開催(連携促進事業)
バイオベンチャーの研究開発内容、事業方針・動向等について事業連携先として期待される企業等に情報を提供し、個別マッチングを実施する。(年間1回開催)
2)最先端バイオ分野の研究内容提供
(1)関西バイオの未来を考える会セミナーの開催(ネットワーク形成事業)
関西におけるバイオのニューリーダーとして期待される若手大学等の研究者の立場から、関西バイオクラスタープロジュクトの活動内容について議論するとともに、メンバー研究員の先端的技術シーズに関するセミナーを開催し、新たなネットワーク形成を目指す。
(年間セミナー2回、委員会1回開催)
(2)最先端バイオ領域交流支援事業(連携促進事業)
バイオテクノロジーの分野で注目を浴びている先端医療分野の組織工学・再生医学、遺伝子治療、コンビナトリアル・バイオエンジニアリング(創薬分野等)等に係わる最先端ワークショップ、シンポジウム、セミナーを開催し、関係企業・研究者との意見交換を通じ、ネットワークの形成、新規研究プロジェクト、クラスターコア創生を目指す。(それぞれ年間1回開催)
3)販路開拓の支援
(1)バイオジャパン 2008(横浜)への出展(販路開拓支援事業)
10月15日〜17日横浜で開催予定のBIO JAPAN 2008において、一定数のブースを借上げ、関西バイオクラスタープロジェクト参画のバイオベンチャー中心に出展支援を行うとともに、拠点組織等との連携により、関西バイオクラスターとして販路開拓を支援する。
(2)関西バイオクラスタービジネス交流会(連携促進事業)
関西バイオクラスタープロジェクト参加企業が、拠点地域の枠を超えて一堂に会し、技術及び情報交流、ビジネスマッチングの場を設けることにより、企業間のネットワーク拡大や販路拡大を図る。(年間1回開催)
4)その他
(1)クラスターマネージャーの配置及びクラスターマネージャー会議(ネットワーク形成事業)
推進組織における関西バイオクラスタープロジェクトの事業全体の進行管理と、拠点組織事業の総合調整を行うためクラスターマネージャーを1名配置する。また、推進組織、拠点組織間の連携を図るため、各組織のクラスターマネージャー等が活動内容や事業の進め方について情報・意見交換を行うとともに、関西バイオクラスタープロジェクトが実施する事業の総合調整を行う会議を主催する。
2.近畿バイオ自主事業
1) 「食と運動の機能性に関する研究会」
「生涯はつらつ生活」を実現するため研究情報を集積し、新たな食産業を創生し食関連クラスター形成を目指す。そのため本年度は、昨年度提案した、機能性食品素材の開発上の課題整理、消費者に期待される機能性食品等を開発しうる体制、組織の考え方に基づき医師による食品素材の評価を実施する。更に、これら取り組みを通じて、わが国の食産業の活性化につなげるとともに研究拠点の形成についても提案する。
開催予定
第1回研究会:平成20年 6月30日
第2回研究会:平成20年 8月27日
第3回研究会:平成20年12月19日
第4回研究会:平成21年 2月27日
2)フォーラム「大学生が考える遺伝子組み換え食品」(関西圏女子大学と共催)
平成21年2月に西宮市で開催予定
3)経済産業省「地域イノベーション創出研究開発事業」の応募及び採択案件の研究開発の支援
バイオベンチャー創生・育成のため「地域イノベーション創出研究開発事業」等の公的助成金応募及び採択後の研究開発を当振興会議が管理法人として運営する。
【継続分】
・平成19年度 戦略的基盤技術高度化支援事業
「超精密マイクロ成形に対応した微細金型に係わる技術開発」
(株)ライトニックス 代表取締役 福田光男氏、(株)ナルックスほか
【本年度応募案件】
・平成20年度 地域イノベーション研究開発事業(一般枠) 2件、及び
・平成20年度 戦略的基盤技術高度化支援事業 1件の応募支援。
4)年末バイオセミナー(平成20年12月5日予定)
5)外国バイオ関連機関との交流
新春国際交流会(平成21年1月予定)
6)近畿バイオ・バイオマス研究会
昨年10月に発足した近畿バイオ・バイオマス研究会は、委員会を2ケ月に1回開催し、来年度のナショナルプロジェクトへの申請も視野に入れて今後の取り組みについて検討する。また、セミナーを開催する。
なお、関西の大学を中心とするバイオマス研究グループが、本年度ナショナルプロジェクトに申請する事業の取りまとめ役として参画する。
3.受託事業
1)平成19年度JETRO・RIT事業により近畿地域食品産業とオランダ・フードバレーを中心とした食品産業との交流事業を受託
10月末から11月初めに食品企業で構成するミッションをオランダに派遣し、企業訪問やセミナー等を通じて、共同研究技術交流の可能性や業務提携を図る。また、平成21年1月にはフードバレーから企業によるミッションを招聘し、ビジネスマッチングの案件を発掘するとともに、セミナーを開催し域内企業に対してフードバレー企業等とのビジネス交流の可能性を周知する。
2) HOBIA及び全国各地区団体との交流(全国バイオ産業ネットワーク事業をJBAより受託予定)
北海道と相互訪問を通じて、また、全国各地域(北海道、東北、中部、中国、九州、沖縄)のバイオベンチャーを関西に招き、ビジネスシーズに関する情報交換、ビジネス交流をする。
3) 日本アジア投資(株)とバイオ関連技術について顧問契約を締結し、情報提供およびシーズの目利きをする。
4) 西宮市植物生産研究センター企画業務(西宮市より受託)
西宮市植物生産研究センターの企画業務を検討するとともに、同センターで開発された新しい植物の品種名の検討と商標登録出願。
4.後援事業
1)第9回バイオビジネスコンペJAPANの後援
2) BIO JAPAN 2008横浜 の後援
3) バイオサポーターズ三会協議会勉強会等への協力