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平成29年度活動計画

基本方針
・特定非営利活動法人として、特定非営利活動法第2条、別表第1号(保健医療又は福祉の 増進を図る活動)及び第7号(環境の保全を図る活動)に規定する各種事業を推進する。
・大学、国公立試験研究機関などのバイオ技術シーズや産業界のニーズを積極的に結び付け、産学官連携事業を推進するとともに、ベンチャー企業の創生と育成に向けたハンズオン支援事業に取り組む。
・産学官の有機的な連携を図りつつ、研究開発の推進、人材の育成、研究会・シンポジウムに よる普及啓発活動を通じて、バイオインダストリーの振興に寄与する。
・近畿地域のみならず全国のバイオ関連団体との連携を密にし、相互間の協力体制の強化を図る。
・国のバイオ関連施策はもとより、地域の取り組みや施策等についても積極的に取り上げ、その普及を図る。
・エネルギー・地球環境・健康などバイオテクノロジーがキーとなる課題に積極的に取り組む。
・会員にとって真に魅力的で有益な情報を幅広く提供していくとともに、特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議の活動を積極的に対外に広報する。


これまでの活動の経緯と総括
 特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議は、故・山村雄一大阪大学総長らが発起人として1985年に設立された任意団体近畿バイオインダストリー振興会議を前身とする団体で、その目的は、近畿地域に集積するバイオ分野の技術シーズを産学官の密接な連携のもとに事業化させ、産業発展に寄与するということであった。
 2003年に特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議(以下:近畿バイオ)と組織変更し、経済産業省の産業クラスター計画「関西バイオクラスタープロジェクト」の推進機関として、近畿地域に集積するバイオ研究者及びバイオ関連企業とのネットワークを形成、拡大しつつ、その産学官のポテンシャルを最大限に活用した事業構築を行い、関西発のオープンイノベーションを実現するための活動を行ってきた。
 具体的には、大学・研究機関等の研究者が持つ優秀なバイオ技術シーズの発掘・収集、その事業化の可能性の評価、大手・中堅企業とのマッチングの場であるバイオ技術シーズ公開会及び関西バイオビジネスマッチングの開催、研究プロジェクトの創成、公的資金獲得支援など、事業化に向けた一貫したハンズオン支援を実施してきた。結果、これらの活動により、100社あまりのバイオベンチャー企業が創生・育成され、また、中堅・中小企業からのバイオ分野への進出など関西のバイオ関連産業の基盤拡大がなされた。
 このような状況において、国の成長戦略における取り組みとしても、大学の技術シーズを最短距離で産業界につなぐための「橋渡し機能」の強化や研究成果を社会実装に繋げるためのベンチャー企業の創出、育成、活用に向けた検討がなされている。今後も大学・研究機関等からの優良なバイオ技術シーズの効率的な発掘・提供から事業化に至るまでの一貫した支援を継続して実施する。


[事業内容]

Ⅰ.会務関連

 1.会員総会・理事会 (平成29年6月5日(月))
      平成28年度事業報告・平成28年度活動計算書
      平成29年度事業計画・平成29年度活動予算書
      役員改正について

 2.記念講演会
  「オートファジー研究の最前線:医薬品・化粧品・機能性食品開発の可能性」
      大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝学教室 特別教授
      医学系研究科 附属オートファジーセンター・センター長 吉森 保

Ⅱ.業務関連:平成29年度事業計画
1.バイオ関連技術産業化支援事業
(1)技術シーズ公開会の開催
 技術シーズ公開会は、バイオのポテンシャルが高い関西の大学や研究機関の優れた技術シーズを産業化するために、近畿バイオが1999年より取り組んできたマッチング事業である。本公開会を関西の各大学の技術シーズの発信拠点として位置づけ、今年度も継続して開催する。すなわち、産業界が関心を持つ優れた技術シーズを発掘・収集し、企業に対してセミナー形式のオープンな場で公開し、企業ニーズとのマッチングを目指す。
 今年度も、昨年に引き続き、公益財団法人都市活力研究所と共同で運営することにより、シーズ収集や参加者募集面でよりいっそうの充実を図る。

 <開催予定> 第39回 技術シーズ公開会 平成29年7月27日(木)
        第40回 技術シーズ公開会 平成29年11月8日(水)

(2)複合組織チップ技術を活用した医薬品等の評価系開発のための検討会(近畿経済産業局)
 グローバルレベルで進んでいる実験用動物使用制限が、我が国においても現実のものとなりつつあり、動物実験代替手法として、ヒトの生体環境を模した複数の人工臓器を連結した複合組織チップ「Multi-organ-on-Chip」(以下MOC)の研究開発が急がれている。
 今回、近畿経済産業局指導の下、将来必要となる研究開発テーマを顕在化し、技術課題の解決に向けた研究開発体制を構築し、早期のMOCシステムの実現を目指す事業に参画する。
 本事業では、関西再生医療産業コンソーシアム(KRIC)が取り組む事業の一環として、産総研・阪大 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリー(PBO)と連携して検討会を立ち上げ、研究開発のニーズや製薬メーカーなどのユーザー企業のニーズと 中小ベンチャーなどもの作り企業の技術シーズ(製品・技術・サービス)とのマッチングを行う。
 イベント(セミナー、検討会等)実施において、コーディネーターとして関連組織(施設)並びに企業を訪問し、人材、ニーズ、技術・シーズを調査し成果ある満足度の高いイベントへと誘導する。
<事業内容>
  キックオフセミナー(公開)
   日時:平成29年8月31日(木)
   場所:住友クラブ大阪
   内容:①MOCのレビューと国内外の動向について       産総研 藤田聡史先生
      ②MOC実用化に向けた課題、必要な技術要素      産総研 杉浦慎治先生
      ③ユーザーニーズや要求されるスペック、規格について 国衛研 石田誠一先生
  第1回「MOC」検討会  平成29年9月下旬
        (内容)「流路等デバイス」についてアカデミアと企業からの発表
        モデレーター:産総研 藤田聡史先生
  第2回「MOC」検討会  平成29年11月下旬
      (内容)PBOの取り組み紹介、MOCに応用される「計測・検出技術」について
       アカデミアと企業から発表
       PBO見学
        モデレーター:産総研 藤田聡史先生
  第3回「MOC」検討会  平成30年2月下旬
    (内容)MOCに利用、応用される「細胞」についてアカデミアと企業から発表
        モデレーター:産総研 藤田聡史先生

2.バイオベンチャー支援事業
(1)関西バイオビジネスマッチングの開催
 全国各地から創薬関連、機能性食品、化粧品等の分野で事業を展開している中小・バイオベンチャー企業を関西に集め、大手・中堅企業との業務提携、販路開拓、アライアンス締結等の推進を目指して開催する。
 今年度も、昨年に引き続き、独立行政法人 中小企業基盤整備機構と共同で開催する。中小企業基盤整備機構の他、全国各地域のバイオ産業支援の拠点と連携して前回を上回る参加企業数を目指す。
 本イベントは当初よりハンドメイドの事前設定個別商談を特徴としている。また、近年の傾向として事前設定商談が減少する一方、オープンな場での商談(当日商談)の件数が年々増加しており、今年度はベンチャー企業だけではなく、大手・中堅企業や大学のポスター展示も予定し、内容を充実させて商談件数や来場者の増加を図る。

 <開催予定>
    関西バイオビジネスマッチング2018 平成30年2月16日(金)

(2)BioJapan2017出展支援
 BioJapan2017は、バイオビジネスにおけるアジア最大のパートナリングイベントとして知られ、国内最大級の展示会である。近畿バイオは同展示会の主催団体のひとつとして、これまで毎年、共同出展を実施してきた。共同出展は、通常の個別出展に比べ出展費用が安く、バイオベンチャー企業にとって、大手企業とのアライアンスを目指す良い機会となる。今年度は、ブースの利用料金が改訂(値上げ)されたが、ブースに共通電源と照明を装備し、展示効果を高めた特別仕様とする。6~8社枠での共同出展を予定。

(3)関西バイオベンチャー企業一覧の充実
 バイオベンチャー企業一覧は、バイオベンチャーにアクセスするための有用ポータルとして活用されているが、各ベンチャー企業とのネットワーク形成・維持にも役立っている。
 このため、今年度も継続して更新作業を実施するとともに、新規掲載企業を増やして、より網羅性を高める。

3.研究会
(1)生活習慣病予防のための機能性食品開発に関する研究会
 平成18年8月に設立した本研究会は、11年目を迎える。生活習慣病予防のための食の機能性の関わりを解明し、医師をはじめとする医学・薬学関係者の連携と相互理解により、行政の情報を得ながら健康の維持、疾病・老化の予防、新しい食品、健康産業の立ち上げに寄与することを目的として活動している。今年度は、年4回の研究会に加え、日本くすりと食品機能フォーラム(東京)を星薬科大学イノベーションセンターと共催する。

 <開催予定>
  第1回研究会:平成29年 7月5日(水)
  第2回研究会:平成29年 9月(予定)
  第3回研究会:平成29年11月(予定)
  第4回研究会:平成30年 2月(予定)
  第6回日本くすりと食品機能フォーラム:平成29年7月30日(日)

(2)近畿バイオ・バイオマスイノベーション研究会
 平成19年10月に設立した当研究会は10年目を迎える。平成27年11月に「バイオマス研究会」から「バイオマスイノベーション研究会」として新たに発足し、地球環境の持続、人口増加、脱石油の成熟社会で新価値の創造などに対応するため、バイオマス資源や微生物、動物、植物を有効に活用して、エネルギー、燃料、化成品、マテリアル、高付加価値食品などを生産する、上流から下流まで一貫した実用化技術、商品開発の情報提供などを行う。

  <開催予定>
  第1回研究会:平成29年 6月30日(金)
  第2回研究会:平成29年 8月(予定)
  日韓バイオマスセミナー:平成29年 9月(予定)
  公開セミナー:平成29年10月(予定)
  第3回研究会:平成29年12月(予定)
  第4回研究会:平成30年 2月(予定)

(3)バイオの次世代を考える会
 好評であった平成28年度第1回に引き続き、次世代を担う大学若手研究者(世話人の先生を中心としたアカデミア)と企業若手社員(研究、経営企画等)、近畿経済産業局若手職員とのオープンイノベーションに繋がる異業種交流会として開催する。

 <第2回予定>
  当番世話人:神戸大学大学院 工学研究科 教授 荻野 千秋
  当番企業:大日本住友製薬(株)
  日 時:平成29年 9月1日(金)16:00~20:30
  場 所:住友クラブ大阪

4.セミナー・講演会の開催
(1)関西ライフサイエンス・リーディングサイエンティストセミナー
 ライフサイエンス分野で最先端の研究をリードしている関西の先生方にご講演いただくセミナーを公益財団法人都市活力研究所と共同して継続開催する。今年度は下記の第12回~第15回を開催する。
  <開催予定>
   第12回:平成29年 6月1日(木)
         大阪大学微生物研究所/免疫フロンティアー研究センター
                             センター長 伊川 正人
         京都大学ウィルス研究所            教授 野田 岳志
   第13回:平成29年 9月15日(金)
         京都大学大学院医学研究科腎臓内科学      教授 柳田 素子
         理化学研究所革新知能統合研究センター   特任顧問 川人 光男
   第14回:平成29年12月(予定)
   第15回:平成30年 3月(予定)

(2)会場参加型トークセミナー
 宮田 満氏のコーディネートによる会場参加型トークセミナーを開催する。今年度は、株式会社メタジェンの福田社長をお招きし、講演とフロアを交えたトークセッションを行う。
   日時:平成29年6月23日(金)14:00~17:00
   場所:大阪科学技術センター
      「腸内細菌叢ブームの真相」
              株式会社日経BP  特命編集委員   宮田 満
      「茶色い宝石が切り拓く病気ゼロの社会」
              株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO
              慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任准教授  福田 真嗣

5.外国バイオ関連機関との交流
(1)新春国際交流会 : 平成30年1月(予定)
 各国バイオ関連機関などのショートプレゼンテーションおよびパネル展示により、交流・情報交換を図る。

2)カナダ・日本交流マッチング事業
 カナダサスカチュワン州は、様々な健康食品素材が豊富に採れ、バイオエタノール、バイオディーゼルの開発も盛んである。平成23年にMOUを締結したAg‐west Bioとは継続して共同事業を進めており、カナダと日本双方のニーズ、シ-ズを知り、効果的な商品・技術導出、さらには国内市場の活性化を目指していく。

6.その他
西宮市植物生産研究センター企画業務(西宮市より受託)
 西宮市植物生産研究センターの企画業務を検討するとともに、同センターで開発された新しい植物の商標登録出願等の会計事務を行う。